不妊治療の種類とステップアップ

不妊治療の種類とステップアップ

 

望んでいるのに子供ができないとき、病院での不妊治療に踏み切るご夫婦も増えてきています。

 

 

不妊治療はお医者さんのアドバイスの元に、ステップアップしながら行うのが一般的。

 

 

自分で基礎体温を記録しつつ排卵日を予測する、これが最初のステップ。

 

基礎体温を測って妊活のスタートラインに立ちましょう

 

 

そこから一段階進んで、病院でさまざまな検査を受けながら、いろいろな角度からより正確に排卵日を予測するために行うのが「タイミング指導」になります。

 

 

自然妊娠が難しいと判断されたときに行う「人工授精」と合わせて一般不妊治療と呼ばれています。

 

 

一般不妊治療では妊娠に至れない場合には、体外受精(IVF-ET)・ギフト法(GIFT)・顕微授精といった高度生殖医療に進むことに。

 

 

そう、病院での不妊治療といっても、いきなり高度医療からスタートするわけではありません。

 

 

まずは自然妊娠を助けるような治療から始めるケースがほとんどです。

 

 

そして一般的には、約半年ほどを目安に次の治療へのステップアップを検討することになります。

 

 

補助生殖医療の発展で妊娠の可能性は高くなった

補助生殖医療の発展で不妊治療は大きな発展を遂げました。

 

 

そのおかげで以前なら治療法がなく、赤ちゃんをあきらめるしかなかった男性不妊の症状「無精子症」や「高度乏精子症」の場合でも妊娠が可能な時代になりました。

 

 

ですが一方で、体外受精・顕微授精といった高度な治療法は費用が高額で、体にも負担がかかります。

 

 

年齢なども考慮しながら、パートナー、医師とよく話し合いながら治療を進めていくことが大切です。

 

男性不妊の基礎検査「精液検査」と「ヒューナーテスト」

 

 

 

一般不妊治療

タイミング法

超音波検査や尿検査などで排卵日を予測し、それにタイミングを合わせてセックスをして、自然妊娠を期待するというものになります。

 

男性の精子に異常がなく、不妊の原因がはっきりしない場合に、まず行われる方法です。

 

約半年ほど続けてみて、妊娠に至らないときに、次のステップ(人工授精など)を検討するパターンが多くなります。

 

<1周期あたりの費用の目安> 約5000〜1万円

 

 

人工授精

排卵のタイミングに合わせて採取した精子を、濃縮などの処理を施したのちに子宮内に注入して、自然妊娠を期待する方法です。

 

少しでも多くの精子が卵管に届くように研究・開発されました。

 

タイミング法では結果が出ない場合の次のステップとして行われるのが一般的です。

 

また、ヒューナーテストの結果が良くなかったり、セックスレスのカップルにすすめられることもあります。

 

人工という名前から敬遠する人もいますが、妊娠そのものの成立は自然に近く、簡単でほぼ苦痛のない治療です。

 

<1周期あたりの費用の目安> 約1万円〜3万円

 

 

 

高度医療(補助生殖医療)

体外受精・顕微授精

女性に体から卵子を取り出して(採卵)、採取した精子と培養器の中で受精させ、その受精卵を女性の体に戻す方法です。

 

一般不妊治療では妊娠できなかった場合や、女性の年齢が高いなどで妊娠を急ぐ場合に行われます。

 

顕微授精は、顕微鏡下で卵子の細胞質の中に精子を直接挿入させる方法で、精子の状態が弱く、受精能力が低いと考えられる場合に行います。

 

精子の数が極めて少なくても、精子が一匹でも見つかれば、顕微授精によって妊娠のチャンスがあります。

 

<1周期あたりの費用の目安> 約30万円〜50万円

 

 

 

タイミング指導が成功する前提条件

 

ここからは多くの妊活カップルが体験することになる「一般不妊治療」について、いざ受けるとなったら?という視点で見ていきましょう。

 

 

私たち夫婦の場合は不妊治療専門医にアドバイスを受けながら、タイミング指導と生活習慣の改善(特に食生活)だけで子供を授かることができました。

 

 

栄養不足を改善して“妊娠向きの体質になること”も大切な妊活のひとつです。

 

>>ヘルシー・低カロリーな食事では妊娠体質になれない理由は?

 

 

セックス面での問題がなかったり、健康上の大きな問題がないご夫婦なら、私たちのように栄養不足を補う努力で子供ができるケースも十分にあるかと思います。

 

 

そのときにタイミング指導を併せて行うことで、妊娠の確率も高まることでしょう。

 

 

ただ、タイミング指導が成功するための前提条件というものもあり、これをクリアできていない場合は、いきなり高度生殖医療に進まざるを得ないケースもあります。

 

 

その条件を満たしているかは、各種の不妊検査ではっきりしますから、不妊が疑わしいときにはできるだけ早い段階で婦人科医院を訪ねたほうが賢明です。

 

 

女性側の条件

  • 卵巣内で卵子が発育している
  •  

  • 排卵がある
  •  

  • 卵管が通っている
  •  

  • 排卵された卵子を卵管采が受け止めて卵管にとり込める
  • ※これがない状態を「キャッチアップ障害(卵管采不全)」と呼ぶ

     

  • 子宮頸管粘膜に異常がない
  •  

  • 子宮で受精卵の着床ができる

 

男性側の条件

  • 膣内で射精ができる
  •  

  • 精子の質(量・運動率など)が一定レベル以上

 

 

 

タイミング指導の内容

 

すでに書いた通り、タイミング指導の目的は排卵日をより正確に知って、妊娠に最適なセックスのタイミングを知ることにあります。

 

 

そのために検査と観察が行われて、先生から「いついつには排卵がありそうですよ」と教えてもらうのですね。

 

 

いろいろな検査・観察がありますが、代表的なものとしては

  • 卵胞の大きさを観察する
  •  

  • 頸管粘膜検査
  •  

  • ホルモン値の検査

 

などがあります。

 

 

 

人工授精をする場合

 

タイミング指導での検査、カウンセリングなどの治療を受けてもなかなか妊娠できない。

 

 

その場合に、次のステップとして人工授精(AIH)があります。

 

 

“人工”という名前のように、人の手を介して精子を子宮に着床させるための方法です。

 

 

人工授精は一般不妊治療のひとつですが、補助が必要なことから体外受精とともに「生殖補助医療(ART)」と呼ばれています。

 

 

「自然ではない妊娠」というイメージから、私を含めて抵抗を感じる人の多い方法かもしれません。

 

 

ですが、自然排卵のの場合、妊娠適齢期の34歳までの女性でも妊娠率は20〜25%と考えられています。

 

 

それを考えると、自然妊娠は想像以上に簡単なことではありません。

 

 

ですから、体へのダメージが比較的少ない人工授精は、子供ができないことに悩んでいるならば検討すべき手段だといえるでしょう。

 

 

人工授精のプロセス・妊娠率

1.排卵日を予測する
    ↓
2.排卵日に合わせて精液を採取する
    ↓
3.採取した精液を専用の注射器で子宮内に注入する

 

 

注入する精子は、当然ですが元気なものが選別されることになります。

 

 

精液の中には元気な精液以外に、未熟だったり奇形のものも含まれています。

 

 

採取した精液を洗浄・濃縮、そのうえで良好な精子を選んで人工授精を行うのです。

 

 

選別の方法には、主に「密度勾配法」「スイムアップ法があります。

 

 

そんな選別をしていても妊娠率は5〜20%と決して高くはありません。

 

 

1〜7回ほどトライして成功する、というパターンが多いようです。

 

 

可能性を少しでも高くするためにも、精子の質を向上する努力をしておきたいですね。

 

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AIHとAID

 

不妊症の原因が男性側にあることも珍しくありません。

 

 

というよりも、実は、不妊症のほぼ半分は男性不妊だということがわかっています。

 

 

人工授精では通常旦那さんの精液を使いますが、それでは子供ができないと判明したときには第三者の精液を使うこともあります。

 

 

男性が重度の無精子症(精子がまったくいない)だったり、重大な遺伝子疾患がある場合などです。

 

人工授精の区別

  • 夫の精液を使う場合   AIH(配偶者間人工授精)
  •  

  • 第三者の精液を使う場合 AID(非配偶者間人工授精)

 

 

AIDを行うと決定するまでには、夫婦で十分に話し合う必要があると言えます。

 

 

夫と血のつながらない子供を作るわけですから、お互いにとって、そして生まれてくる子供にとっても大きな問題ですね。

 

 

※AIDで生まれても、戸籍上は実子となります。

 

 


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